エレキギターとアコースティックギターの違いとは?初心者はどっちから始めるのがいいのか?

4 min

基本的にギターを弾こう!となった時にエレキギターを弾くか、アコースティックギターを弾くかのどちらかを選ぶ人が多いと思います。(なかにはクラシックギターを弾くという人もいる)
※以下、アコースティックギターはアコギ、エレキギターはエレキと書きます

今回はアコギとエレキの両方を弾いている私が思う2つの違いと、それぞれの良いところを書いていきます。

もしもどちらでギターを始めようか迷われている方は参考にしてみてください。

ちなみにエレキギターとアコースティックギター、初心者はどっちから始めるのがいいのか?の結論を先に書いておきます。

もしもアコギとエレキのどちらか1つを選びたいけど、弾きやすいのはどっちか?という意味ならエレキを選ぶと良いです。理由はエレキの方が弦が柔らかくて押さえやすいから。つまりアコギに比べて敷居が低いからです。

そして、エレキもアコギも両方やってみたいけど、どっちから始めるのがいいのか?という意味でなら、私はアコギを勧めます。理由は上でも少し書きましたが、アコギの方が弦を押さえるのに指の力が必要な上、生音なのでごまかしが効かないからです。アコギでしっかり基礎を身につけておくと、エレキに転向した時、スムーズにエレキギターを弾けるからです。

上記の結論を踏まえた上で、エレキとアコギの特徴、それぞれの良いところについて詳しく書いていきます。

エレキギターってどんなギター?

まずはエレキについて。

エレキギターはその名の通り、弾いた弦の振動を電気信号に変えてアンプへと送り、アンプから音を出します。なので、ギター本体だけしかないと、ほとんど音が出ません。

わかりやすくするとこんな感じです。

まず弦を弾くとピックアップというパーツが弦の振動を感知して電気信号に変えます。

その電気信号はギター本体のお尻の部分についているケーブル(シールドという)からアンプへと送られ、アンプが電気信号を音に変えます。

ギター本体についているツマミで音量とトーンの調節ができますが、基本的にはギター本体のツマミは全開にしておいて、アンプで音量や音色の調整を行います。

エレキギターは、基本的にはバンドなどで曲のパート(1部分)を担当する楽器です。

ボーカルの歌を補うようにメロディーを入れたり、主旋律を弾くリードギターと、曲のリズムを支えるように演奏するサイドギターの2タイプがあります。

アコースティックギターってどんなギター?

アコギは本体の中が空洞になっていて、弾いた弦の振動がその本体の空洞で増幅されて音が出る仕組みになっています。

エレキギターはアンプという機械を介して音を出しているのに対して、アコギは生音です。音量の調節は強く弦を弾けば大きな音が出て、弱く弾けば小さな音が出るアナログな楽器です。
※ピックで弾くとどうしても大きな音になってしまうで注意!

アコギは左手でコードを押さえて複数の弦をジャカジャカならしながら歌う「語り弾き」や、弦を1弦ずつ弦を弾いて伴奏を弾く「アルペジオ」、伴奏だけでなく主旋律まで弾いてしまう「ソロギター」など、いくつかの演奏形態があります。

エレキギターはパート楽器なのに対して、アコギは一人だけでも完結できてしまうってところが大きく違いますね。(厳密にいえば、エレキギターでソロギターする人もいるので、一応エレキギターも一人で完結させることは可能だけど・・・)

駅前とか歩いていて、1人で路上ライブやっている人はアコギを持ってますよね?

アンプに繋いで大音量で弾けるエレアコ

ちなみにアコースティックギターの中にはエレアコと呼ばれるギターがあります。エレキと同じようにアンプに繋いで生音よりも大きな音で演奏できるアコギです。

アコギだとエレキのように音量を調整できないので、ライブハウスやコンサート会場ではエレアコが使われていたりします。

エレキギターの特徴

エレキギターの良いところ

さて、ざっくりとエレキとアコギの説明をしたので、次はこの2つの特徴について良いところを比較して書いていきます。

弦が柔らかくて押さえやすい!

アコギに比べて弦が細くて柔らかいので押さえやすいです。アコギで弾いたらたぶんダメだろうなっていうバレーコードでも、エレキなら結構ちゃんと押さえられたりします。

アコギほど指の力を必要としません。

エレキギターは音をいじくりまわせる!

エレキは音量の調整以外にも音色を色々といじれます。アンプにもよりますが、クリーン(加工していない音)から歪ませてロックっぽい音にしたり、アコースティックギターに近い音も出すことができます。

歪ませてしまえば多少雑に弾いても、それっぽく聞こえて気持ちがイイ。多少下手でもごまかしが効きます。

夜中でも騒音を気にせず練習できる!

エレキはアンプを通さないと大きな音を出せません。生音がそこまで大きくないので、アンプにヘッドフォンをさせば、夜中でも大音量で普段と同じ力加減で弾くことができます。

アコースティックギターの特徴

次はアコギの良いところを見て、エレキとの比較を書いていきましょう。

アコースティックギターの良いところ

ギター本体以外に必要なものが少ない

エレキはアンプやシールドなど、ギター本体以外にも揃えなければいけない機材がありますが、アコギはギター本体とピック、チューナーがあれば、音を出して演奏することが出来ます。

エレキとアコギのギター本体の値段が同じだった場合、アコギの方が初期投資は低く済みます。

エレキより圧倒的に軽い!

アコギ本体は中が空洞になっているので、エレキに比べたらとても軽く感じます。私が使っているレスポールタイプのエレキギターは 4kg前後あるので、長時間弾いてると肩が凝りますがアコギは長時間弾いても疲れたと思うことがありません。

チューニングすればすぐに弾ける!

エレキは練習する時にアンプの電源を入れて音量を調節して、と機材をセッティングする手間があります。

アコギはチューニングしたらすぐに弾けるのが強みです。ギタースタンドに立てかけておいて、手に持ったらチューニングしてすぐに弾ける。

温かみのある音色に癒される

これは私個人の意見になってしまうかもしれないですが、アコギの音色が好きです。

エレキギターでアンプの設定やエフェクターなどを使ってアコギと同じような音も出せますが、アンプ越しではない生音のアコギの音が良いんです。

とは言え、エレキの歪ませた音も大好物。音に関してはどちらも好きですが、それぞれの音は違うので、エレキを弾いてるとアコギの音が聞きたくなったり、その逆でアコギを弾いているとエレキの音が聞きたくなったりします。

エレキもアコギも両方やるのがおすすめ

ここまでエレキとアコギの特徴、それぞれの良いところを書いてきましたが、どちらにも良いところがあります。

私がおすすめなのは両方やってみるってことです。

もちろん片方に専念するんだ、極めるんだという考え方も全然アリです。それは人それぞれなのですが、両方弾くことで演奏面でのお互いの共通する部分、違う部分について気づくことがあったり、知見を広げる意味でも楽しいです。

最終的にはどちらかを極めることになったとしても、両方弾いた経験はなにかで役に立つと私は思います。

関連記事